フリーランスエンジニアと正社員のメリットとデメリット

2018年12月2日

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エンジニアは、IT業界には欠かせない人材です。現在でもエンジニアの需要は非常に高いと言えますが、今後さらに需要は高まっていくと予想されています。そこで今回は、エンジニアの働き方についてまとめていきます。今回の記事では、フリーランスエンジニアと正社員エンジニアの働き方を比較し、フリーランスエンジニアにはどんなメリット・デメリットがあるのか解説します。

フリーランスエンジニアのメリット・デメリット

フリーランスエンジニアには大きく2種類あります。皆さんがフリーランスエンジニアと聞いて想像するのは、会社などの組織に所属せずに、自分一人の力でエンジニアとしての仕事を行う人でしょう。ですがフリーランスエンジニアには、SES(システムエンジニアリングサービス)エンジニアと呼ばれる人も含まれます。SESエンジニアとは、主にSES事業者から紹介された、クライアント企業先で常駐して業務を行います。フリーランスエンジニアにはこのように2つの働き方があります。フリーランスと聞くと、自由に仕事を選べて高い収入を得られるというイメージを持つかもしれませんが、実際は難しい点もたくさんあります。ここでは、フリーランスエンジニアとして働く場合、どんなメリットやデメリットがあるのか簡単に紹介します。

フリーランスのメリット

フリーランスエンジニアのメリットとして、ここでは5つのポイントを紹介していきます。

・自分の時間を持つことができる

一般的なフリーランスとして働く場合、会社のように就業時間はありません。そのため、いつ働いていつ休憩するのかは自分で決めることができます。

人によって、集中できる時間は違います。朝早く起きて仕事をしたい人もいれば、夜遅くまで仕事をして朝はゆっくりしたいという人もいます。このように、自分にとって最も働きやすいタイムスケジュールで仕事を行うことができます。

さらに、平日に急な用事ができてしまった場合でも、フリーランスは周囲に迷惑をかけることなく対応できます。このように、自分の好きな時間に働くことができるのは、フリーランスのメリットだと言えます。

SESエンジニアは、クライアント先の企業の就業時間に合わせて業務を行うため、好きな時間に働くことはできません。しかし、SESエンジニアは月の稼働時間が決まっているため、残業が発生しづらいことから、正社員エンジニアよりも自由時間を確保しやすいと言えます。

・通勤のストレスがなくなる

マクロミルが行った調査によれば、95,2%の人が通勤電車で何らかのストレスを感じていると言います。

フリーランスの場合には、主な仕事場所は自宅です。そのため通勤によるストレスは一切かかりません。家以外の場所で仕事をするという場合にも、電車が空いている時間帯で利用することができるため、混雑によるストレスは避けられます。

通勤時のストレスが原因で病気になってしまう人もたくさんいるので、通勤のストレスがないという点も、フリーランスの良い点だと言えます。

SESエンジニアは、平日クライアント先企業で業務を行うため、基本的には通勤しなければなりません。

・収入増加

全ての人に言えるわけではないですが、フリーランスになって収入が増加する人もいます。フリーランスになって収入が増加する人は、高いスキルを持ち、自分で仕事を受注できる実績を持っている人です。

会社に属している場合、得られた収入のほとんどが会社の取り分になってしまいます。フリーランスでは、経費を差し引いた全てが自分の収入になるため、会社員の頃よりも収入アップにつながるのです。

・人間関係の悩みがなくなる

心理学者アドラーは、人間の全ての悩みは人間関係であると言っており、それだけ人間関係の悩みに苦しんでいる人がたくさんいることがわかります。

フリーランスとして働く場合、自分一人で働くことになるため人間関係の悩みを持つことはありません。また仕事上付き合いを持たなくてはいけない人がいても、合わないと感じたら今後仕事を受注しないという選択もできます。

・スキルアップ

フリーランスエンジニアは、正社員エンジニアに比べてさまざまな案件を担当することができます。エンジニアは学歴よりも実績を重視される職業であるため、業務を通して自分のスキルを伸ばしやすいのはフリーランスです。

特にSESエンジニアは、実績がなくても仕事を任せてもらえるため、実績を作りたいエンジニアやスキルアップを目指すエンジニアにはふさわしい働き方です。

フリーランスのデメリット

最初にも書いたように、フリーランスとして働く難しさも当然あります。ここからは、フリーランスのデメリットを3点紹介します。

・仕事の管理を全てやらないといけない

フリーランスは仕事の管理を全て自分一人で行わなければいけません。仕事を得るための営業から、お金の管理を行う経理的な業務まで、フリーランスは自分で行う必要があります。また毎年1回は確定申告もしなければいけません。

SESエンジニアの場合も、クライアント先に自分しかエンジニアがいないケースも多くあるため、業務は一人で遂行しなければいけません。

フリーランスの大変なところは、全ての業務を自分一人で行わなければいけない点です。

・収入が不安定

フリーランスになりたての頃は、収入が思ったよりも得られないことはよくあります。また月によっては思ったように案件を獲得できない場合があり、そういった月は収入が減ってしまう可能性があります。

会社員の場合は、仕事量に関わらず毎月最低限得られる収入はありますが、フリーランスの場合には仕事量と収入が直結します。そのため収入が不安定になってしまうというデメリットが考えられます。

SESエンジニアは、クライアント企業から契約期間中は安定して給料をもらえるため、収入の関する心配はありません。

・悩みを相談する相手がいない

フリーランスの大変な点は、仕事上の悩みができた時に相談する相手がいない点です。会社員の場合には、先輩や同期など身近に悩みを相談する相手がたくさんいますね。しかしフリーランスは基本的に自分一人で仕事をしているので、悩みを相談する相手がいないという難しさがあります。

正社員のメリット・デメリット

ここからは、正社員エンジニアにはどんなメリット・デメリットがあるのか紹介していきます。同じエンジニアですが、フリーランスと正社員エンジニアでは、大きな違いがあります。

正社員のメリット

まずは正社員のメリットを4点紹介します。フリーランスのメリットとの違いに着目して読んでみてください。

・社会的信用がある

正社員として働く大きなメリットに、社会的信用があるということがあります。日本でフリーランスとして働いている人は、まだまだごく少数です。そのため、フリーランスに対する信用がどうしても低くなってしまいます。

社会的信用が大きく関わってくるのが、住宅ローンやキャッシングです。安定した収入がないフリーランスは、例え前年の収入がたくさんあったとしても融資を断られてしまう可能性があります。一方で、正社員は安定した収入があるため社会的信用も得られます。

・安定した収入

正社員とフリーランスで大きく違うのは、安定した収入があるかどうかという点です。正社員は、仕事量に関係なく毎月安定して収入を得ることができます。そのため、収入が不安定なフリーランス(SESエンジニアは除く)に比べて、安定した収入を得られるというメリットがあるのです。

・福利厚生がある

福利厚生とは、会社が社員やその家族に対して健康や生活、福祉の向上を目的に行う取り組み全般のことです。例えば、健康保険料の一部負担や住宅手当の支給、傷病手当金の支給などがあります。

人生何があるかわかりません。もしフリーランスで働いていて、事故で仕事ができなくなってしまった場合、収入は無くなってしまいます。正社員として働くことで、会社から傷病手当金を受け取ることができ、事故で仕事ができない時期でも収入を得ることができます。福利厚生を受けられるというのは、精神的な面で大きなメリットになります。

・規則正しい生活

正社員やSESエンジニアとして働く場合、就業時間が決められています。これは一見、自由に働くことができないデメリットのように思われますが、規則正しい生活を送れるメリットにもなります。

人間は怠惰な動物です。そのため、フリーランスでは生活習慣が乱れてしまうことが多々あります。生活習慣が乱れてしまうと、生活習慣病といった病気になってしまう可能性があるため、規則正しい生活を送れるのは大きなメリットになります。

正社員のデメリット

正社員には、メリットだけではなくデメリットもあります。ここからは正社員のデメリットを2点紹介します。

・時間の制約がある

正社員として働く場合、時間に融通が効かないというデメリットが考えられます。正社員は、会社が決めた就業規則に従って仕事をするため、フリーランスのように自分で仕事のタイムスケジュールを決めることができません。

時間の制約があった方が仕事がしやすいと感じる人にはいいかもしれませんが、そうではない人にとっては時間の制約があるのはデメリットだと言えます。

・収入の増加が一定

一般的な企業では、就業年数に応じて収入が上がっていきます。そのため安定して収入は増加するのですが、急激に増加することはありません。

フリーランスは能力に応じて収入が急激に伸びる可能性がありますが、正社員ではそうはいかないため、収入の増加が一定という点もデメリットとして考えられます。

フリーランスに向いている人の特徴とは?

ここまでフリーランスエンジニア、正社員エンジニアの働き方におけるメリット・デメリットについて紹介しました。最後にこれまでの内容を踏まえ、フリーランスに向いている人の特徴を5点紹介します。

・自己管理能力に長けている人

フリーランスとして仕事をしていく上で最も大切な能力が自己管理能力です。一般的なフリーランスは正社員よりも自由です。そのためどんな仕事を受けるのか、いつ仕事をするのか、どれくらいの仕事をするのかなど全て自分で決まることができます。

人間はどうしても楽をしようと考える傾向にあるため、自由に働くことができるフリーランスは自己管理能力に長けていないとできません。仮に、スケジュール管理がうまくできずに納期を守れなかったら、信用を失ってしまいクライアントから見放されてしまいます。

フリーランスとして長く仕事をするためには、自分を律する力がとても大切です。

・コミュニケーション能力に長けている人

フリーランスは自分一人で仕事をするため、コミュニケーション能力がなくてもできるのではないかと思う人もいるでしょう。しかし、フリーランスこそコミュニケーション能力に長けていることが求められる職業だと言えます。

フリーランスはまず仕事を獲得することから始まります。この時、自分から積極的にクライアントに売り込みをしなければいけません。またフリーランスになると仕事仲間がいないため、何かあった時に助けてくれる人材を確保しなければいけません。そのためには、積極的にフリーランスが集まるイベントや勉強会に参加する必要があります。

SESエンジニアの場合も、同様にコミュニケーション能力が大切です。SESエンジニアはクライアント先で働くため、正社員と同様にコミュニケーション能力は必要ですし、企業を転々とすることが多いため、正社員よりも高いコミュニケーション能力が求められることもあります。

このようにフリーランスとして一人前になるためには、コミュニケーション能力がとても大切な要素になるのです。

・新しいことを楽しめる人

フリーランスになると、新しいことにたくさん出くわします。新しいことに出くわした時に、それを楽しんで取り組めるのもフリーランスの資質です。

例えば、経理や営業など経験していない分野も自分でしなければいけませんし、クライアントによってはやったことない仕事内容を任せられることもあるでしょう。こういった場合に、経験がなくても誠実に取り組めるかがとても大切なのです。

新しいことや変化を楽しんで仕事をできる人こそ、フリーランスに向いていると言えます。

・好奇心旺盛な人

好奇心旺盛な人はフリーランスに向いています。フリーランスになると、自分で仕事を受注しなければいけません。その際1つの分野に精通している人よりも、複数の分野に精通している人の方が仕事を受注しやすいです。

もちろんフリーランスなりたての頃は知らないことばかりだと思います。そこで、興味を持った分野にどんどん入り込んで知識をつけていけるかどうかが、フリーランスとして長く活躍できるかどうかにつながります。

たくさんのことに興味を持って、どんどん入り込んでいく能力はフリーランスにとってとても大切な能力だと言えます。

・仕事が大好きな人

フリーランスになると、プライベートと仕事の境目が曖昧になってしまいます。そのため、仕事が好きでない人がフリーランスになると精神的な負担が大きくなってしまい、長続きしません。

プライベートの時間を確保できないわけではないですが、仕事を生活の一部と考えられるくらい仕事が好きな人の方が、フリーランスに向いていると言えます。

まとめ

  • フリーランスとして働くメリットには、時間に融通が効く、通勤ストレスや人間関係の悩みがなくなる、収入が増加するなどがある
  • フリーランスとして働くデメリットには、仕事の管理が大変、収入が不安定、悩みを損ダンする相手がいないなどがある
  • 正社員として働くメリットには、社会的信用がある、収入が安定する、福利厚生がある、規則正しい生活が送れるなどがある
  • 正社員として働くデメリットには、時間に融通が効かない、収入の増加が一定などがある
  • フリーランスに向いているのは、自己管理能力やコミュニケーション能力に長けているおり、何事も楽しく興味を持って楽しむことができ、何より仕事が大好き
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